■組合総研は中小企業経営者向けの「経営者セミナー(主に講演会)」を開催しております。また、職員向けの研修として様々な催しを行っております。(共に他団体と共催で行われることが多いです)
 

 
★2017年2月17日 第16回経営者セミナー
組合総研と大阪兵庫生コン経営者会共催の第16回経営者セミナーが2月17日、協同会館アソシエで開催された。講師に日経BP社・日経おとなのOFF副編集長であり、京都・正覚寺の副住職でもある鵜飼秀徳氏をお招きし、『無葬社会』と題してご講演をいただいた。

開会挨拶を共催団体の大阪兵庫生コン経営者会・藤中会長が行い、続いて講師である鵜飼秀徳先生のご講演に移った。
講演では、昨今の日本で行われている「お葬式の形」や「埋葬方法」などが従来よりも大きく変わってきていることが紹介された。

参加者に驚きを与えたのは、死者数が多すぎて火葬待ちになる遺体もあることや、その遺体を置く「遺体ホテル」まで登場していること。また、都会では葬儀すら行われずに直接埋葬される直葬が増えていることなどである。これらは、高齢化や核家族化がもたらす地域コミュニティの崩壊が主な要因となっている。この日の鵜飼講師のお話で、死者を弔うことの概念が変わりつつある日本の現状が語られ、お葬式や埋葬を行わない「無葬社会」がすでに到来していることを実感した。

最後に「北方領土“ビザなし交流”」にふれ、故郷のお墓を訪ねる北方領土出身者の日本人と現地ロシア人との心温まる交流が紹介された。鵜飼講師は「故人を敬う気持ちは世界共通の精神だと思う」と締めくくった。

続いて総括として登壇した武代表理事は、「動植物は必ず死に向かって生きている。悔いを残さない生きかたをするためにも、より豊かな生活ができるような社会環境を作る努力をしなければならない。それには、今の政治を変えていく必要がある。死にかたを巡っても、それを強制されるような社会であってはならない。中小企業の皆さんと共に社会構造を変えていく努力をしていきたい」と語った。

閉会の挨拶を組合総研・大橋理事が行い、第16回経営者セミナーは終了した。

 

 
■これまでの経営者セミナーや職員研修の講師と内容

2017年
・2月17日 第16回経営者セミナー 「無葬社会」鵜飼秀徳氏(日経BP社・日経おとなのOFF副編集長、京都・正覚寺副住職)
   


2016年
・11月9日 第15回経営者セミナー 「社会的連帯経済のススメ」GSEF2016モントリオール大会報告ほか
・9月16日 第13回職員研修 「現在の危機をどう読むか、それにどう反撃するか」斉藤日出治氏(大阪産業大学名誉教授)
・5月20日 3団体共催講演会 「協同組合精神が日本を救う、道徳経済のすすめ」滝川好夫氏(関西外国語大学経済学博士)
・2月9日 第14回経営者セミナー 「陸上競技からダンスの世界へ 強い心が障がいに打ち勝つ」首藤友美さん(車椅子ダンサー)
   


2015年
・11月13日 第13回経営者セミナー 「これからの民主主義をどう打ち立てるか 中東の大量殺戮から国家を考える」本山美彦氏(京都大学名誉教授)
・9月11日 第12回職員研修 「戦中に生まれ、戦後70年を経て私が見たその時その風景」組合総研髙井理事長ほか戦争体験者
・7月14日 第1回芸術鑑賞会 詩劇「修羅街挽歌」朗読劇「とけた青鬼」劇団はぐるま座
・5月15日 第11回職員研修 「戦後70年の節目を迎え、歴史認識を考える」服部良一氏(元衆議院議員)ほか
・2月14日 第12回経営者セミナー 「木彫刻の技が魅せる だんじりが作る地域コミュニティ」前田暁彦氏(岸和田だんじり彫刻師)



2014年
・11月14日 第11回経営者セミナー 「リーダーシップについて」釜本邦茂氏(元サッカー日本代表・メキシコ五輪得点王・元参議員議員)
・9月12日 第10回職員研修 映画鑑賞「日本一幸せな従業員をつくる!
・5月16日 第9回職員研修 「接客、おもてなしのマナー」黒岩友美氏(神戸バンケットプロデュース代表取締役)
・2月14日 第10回経営者セミナー 「国際協同組合運動の現状と展望」丸山茂樹氏(NPO 参加型システム研究所研究員)
   


2013年
・11月15日 第9回経営者セミナー 「“関西生コン産業60年の歩み”発刊記念講演&シンポジウム」基調講演 本山美彦氏(京都大学名誉教授)
・9月13日 第8回職員研修 映画鑑賞「てんびんの詩
・5月17日 第7回職員研修 「職場の健康度を上げるためのコミュニケーション」吉田真知子氏(人材活性コンサルタント)
・2月19日 第8回経営者セミナー 「発想の転換~見方・やり方・考え方カエル~」黒田クロ氏(漫遊書家・イラストレーター)
   
2012年以前の各催しは機関紙「提言」をご参照ください。